電池が液漏れしてしまった置時計の修理の実際です。ただし、勝手に裏ブタを開けてしまいますので、メーカー修理は受けられなくなりますのでマネされる方は自己責任でお願いします。
前回の作成記事で、でんちの液漏れについてちょっと記載させていただきました。そこで今回CASIOの置時計 DQD-70J というちょっと古い電波時計が液漏れを起こしたということで、修理をします。
CASIO Wave Ceptor DQQ-70J
修理前ですが、とりあえず動作しているようです。上から見たところ
経年劣化で筐体の色は、場所によってやや黄色味を帯びているところがあります。裏からで、電地ボックスの蓋。中華製です。
ねじで止められているので比較的楽に修理ができると思います。ねじがなく(修理を前提としないもの)、嵌め殺し、または接着剤でくっついていると裏蓋を取るのが大変です。錆びて曲がっている中間電極
電池ボックスの電池を抜くと、中間電極側に錆が見られます。これが電池との接触不良を起こす原因です。また、少しでも液が残っていると錆は止まりません。錆がない供給電極側
今回の場合はこちら側の電極には不具合は無いようです。裏蓋を開けたところ
ここからは、メーカー修理が受けられなくなりますので、自己責任となります。電極の修理のため裏蓋を開けて、内部にアクセスします。まず、今回は液漏れですから内部に液が侵入していないか確認します。今回は内部には入っていないことが確認できました。豚毛の刷毛で(樹脂製の刷毛だと静電気で壊れる可能性があります)中のほこりっを払っておきます。錆びのあった中間電極側 特に内部には液は見られない
錆が出ていた中間電極は交換します。ここに見られる端子を起こして取り除きます。取り外した電極と新しい電極
新しい電極と取り外した電極は細かい所で異なりますが、特に問題はありません。取り付ける前に電池ボックスをIPAをつけた綿棒で念のため掃除しておきます。交換した新しい電極
新しい電極を、セットして動作確認します。無理やりセットしようとすると壊れてしまうので、形状を見ながら時には電極を加工しながら行います。動作確認(電波受信中)
動作確認をして、一通り確認出来たら裏蓋のねじを締めて、元通りにして終了です。今回ははんだ付けとかはありませんでしたので比較的簡単でした。供給電力側の電極
今回は供給電力側の電極も用意してありましたが、使用せず次回の何かの時に保存しておきます。また、先日完成した電源も電池ボックスの修理なので今回使用していません。因みに今回のこの時計の推奨電池は、「マンガン電池」で「アルカリ電池」ではありません。「マンガン電池」の方が安いし、液漏れのリスクが少ないです。
0 件のコメント:
コメントを投稿