2024年2月12日月曜日

久しぶりに製作

 この頃、いろいろな小物の修理を依頼される事があります。電池式の鉛筆削り、小型の目覚まし時計、クオーツの柱時計、懐中電灯 などなど。

 だいたい、不良の原因は電池の液漏れ、電池の逆セット、接触不良が多いですね。

 使用する電池の種類は様々で単1~5、箱型の006P、最近はボタン型もあります。また、使用本数も1~4個(多いので8個)と色々で、動作確認の度に100均で調達していました。

 液漏れは電池ボックスの電極だけでなく内部にまで液が入り込んで金属部分を腐食しまくります。(電池は生ものですので使用期限内に使って、使用できていても定期的に交換することをお勧めします。)


液漏れで電極が腐食した例
このままだと腐食は止まらないので機器内部まで調べて
すべてをきれいに洗って電極の交換が必要

 
 電池の逆セットは、1本ではほとんどなく複数個の電池を使用した時にどれかの電池が逆にセットしてあることがあります。
 接触不良は、接点復活剤とか部品交換(同じ部品があれば)という対処方法がありますが、たいてい4~5年の間の誇り取りで解決します。

 ということでここからが本番。テスト用に何種類も何本も電池を用意するのが大変(めんどくさい)ので、簡単な電源が作れないか、家の中のジャンクボックスをあさってみました。30V10A(300W)の電源だと密林で6500円からありますので買った方が速いのですが、それほど使わないし、安くできればいいかも。

①電源トランス(スイッチング電源でもよかったのですが) 一次側100V、二次側13Vと22Vの結構重いもの
②可変型レギュレータ LT1083CP
③ヒューズボックスとヒューズ
④電源スイッチ、1kΩB型可変抵抗、1回路4接点スイッチ
⑤出力端子(色とりどり)
⑥使いかけの穴あき基盤
⑦ヒートシンク 他 コンデンサーや抵抗、ダイオード達

ケースを除いてほぼ部品はそろっています。電源スイッチをONですぐに出力されると不意に高電圧だったりすると壊れちゃうので出力をONーOFFする回路もつけましょう。

3端子レギュレータ、リレー、ダイオード、トランジスタ、MOS-FET、抵抗、コンデンサ、ほぼそろっています。
回路図

購入した部品は、ケース,2色の発光ダイオード位でしょうか。


こんな感じで 最低1.27V
最高18V(20Vまで出ると思ったのですが残念)
これで、Ni-Cd電池1個(1.2V)~006P2個(18V)までカバーができそうです。

よくわかりませんが、1.5Vとか3Vくらいで使用している時は差の15Vくらいはきっと熱になってしまうのでしょうか。ちょっとこの程度の放熱フィン(ヒートシンク)で大丈夫かわかりません。まあ、機器の動作確認(テスト)に使用するだけなので長時間ではないので大丈夫と思いますが、ケースがほぼ密閉になってしまうのでちょっとだけ心配です。

以上 久々にシャシー加工から制作しました。


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